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ただいま
空き家読了 約6分

空き家を放置すると、どうなるのか

誰も住まなくなった家は、思っているより早く傷みます。1年後・3年後・5年後に何が起きるのかを、順番に見ていきます。

「しばらくそのままでいい」と思っているうちに、家は静かに変わっていきます。人が住まなくなった家が傷む速さは、住んでいる家の数倍と言われます。原因のほとんどは、雨漏りでも老朽化でもなく、換気が止まることです。

半年で起きること

まず空気が動かなくなります。湿気が床下と押し入れに溜まり、畳と衣類にカビが出ます。排水トラップの水が蒸発し、下水の臭いが室内に上がってきます。庭では雑草が根を張り、郵便受けにチラシが溜まりはじめます。

1年から3年で起きること

  • 雨どいが落ち葉で詰まり、雨水が外壁を伝って基礎を濡らす
  • 湿った木部にシロアリが入る(発見が遅れるほど修繕費が跳ね上がる)
  • 屋根裏や床下にハクビシン・アライグマが住みつく
  • 庭木が越境し、近隣から苦情が入る
  • 外から見て空き家とわかる状態になり、不法投棄・侵入のリスクが上がる

この時期にいちばん多いのが、「近所から連絡が来て初めて知る」というケースです。連絡が来る時点で、状況はすでに他人に迷惑をかけています。

5年を超えると

建物としての価値がほぼ失われ、選択肢が「解体」に寄っていきます。解体費用は木造30坪でおよそ150万〜250万円。売却しようとしても、更地にする費用が売値を上回ることが珍しくありません。つまり、放置は「決断の先送り」ではなく、「選択肢を減らす行為」になります。

行政からの指導が入る場合

2023年の空家等対策特別措置法の改正により、これまでの「特定空家」に加えて、その一歩手前の「管理不全空家」も指導・勧告の対象になりました。勧告を受けると、土地の固定資産税を最大 6 分の 1 に軽減している住宅用地特例が外れます。詳しくは「空き家の固定資産税は本当に6倍になるのか」で扱います。

止めるために必要なこと

ここまで挙げたことの大半は、月に一度、窓を開けて水を流すだけで進行が大きく遅れます。特別な工事は要りません。誰かが定期的に家に入っていること自体が、いちばん効く対策です。

傷むのは家ではなく、選択肢のほうです。

本コラムは一般的な情報の整理であり、個別の事案についての法務・税務のアドバイスではありません。実際のご判断は、司法書士・税理士など専門家にご相談ください。

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まだ、決めなくていい。

売るか、貸すか、住むか。 その答えを出すまでのあいだ、家が傷まないようにしておく。 それが、わたしたちの仕事です。 まずは、ご実家の住所だけ教えてください。

帰る場所を、未来へ。